よく聞かれる質問

このセクションではカラーマネジメントに関してよく聞かれる質問を一覧しています

5.1. キャリブレーションと特徴付け(キャラクタライゼーション)の違いは何ですか?

多くの場合、キャリブレーションと特徴付け(キャラクタライゼーション)の違いについて、最初は混乱します。キャリブレーションはデバイスの色についての動作を補正する処理です。典型邸には2つの仕組みを使って行います:

  1. コントロールあるいはそれが扱う内部的な設定を変更する
  2. カラーチャネルにカーブを適用する

キャリブレーションという考え方は、デバイスを色応答を考慮した定義済みの状態にすることです。しばしば、再現性のある動作を日々維持することとして用いられます。典型的にはキャリブレーションはデバイスやシステムに特有のファイル形式で保持され、デバイスの設定はチャネルごとのキャリブレーションカーブを記録してあります。

特徴付け(キャラクタライゼーション)はデバイスが色を再現あるいは応答する方法を記録することです。典型的には、結果はデバイスのICCプロファイルに保持されます。そのようなプロファイルは補正された色を内部に持っていません。システムにおいて、CMM(Color Management Module)や色管理の出来るアプリケーションが、他のデバイスプロファイルと組み合わせた時に色を補正することを可能にします。2つのデバイスの色特性が分かっている時にのみ、あるデバイスから他のデバイスに色を転送する方法が実現されます。

デバイスが特性付けされた時と同じキャリブレーション状態に無ければ、特徴付け(プロファイル)はあるデバイスについて有効でない点に注意してください。

ディスプレイプロファイルに関して言えば他にもいくつか混乱があり、しばしば利便性のためにプロファイルにキャリブレーション情報が保持されることによります。慣例としてvcgtと呼ばれるタグに保持されます。プロファイルに保持されているため、通常のICCベースのツールやアプリケーションはいずれも対応しておらず、それについて何も出来ません。同様に、典型的なディスプレイのキャリブレーションツールやアプリケーションも対応しておらず、ICCの特徴付け(プロファイル)の情報については何もしません。

5.2. 全ての画面の色補正についての未知の情報

不幸なことに、ベンダが提供するICCプロファイルの多くは全ての画面の色補正について必要な情報を含んでいません。これらのプロファイルは色補正をするアプリケーションにとっては使いようがありますが、画面の全ての色の変更を見ることは出来ません。

キャリブレーションと特徴付け(キャラクタライゼーション)のデータの両方を含むディスプレイプロファイルを作成するには、測色計あるいは分光光度計と呼ばれる色を計測する特殊な機材を使う必要があります。

5.3. どの測色計がサポートされていますか?

GNOME Color Managerは測色計のサポートについてはArgyllCMSに依存しています。上述のように以下のディスプレイの測色計がサポートされています:

  • Gretag-Macbeth Eye-One Pro (分光光度計)
  • Gretag-Macbeth Eye-One Monitor (分光光度計)
  • Gretag-Macbeth Eye-One Display 1, 2 or LT (測色計)
  • X-Rite ColorMunki Design or Photo (分光光度計)
  • X-Rite ColorMunki Create (測色計)
  • Pantone Huey (測色計)
  • MonacoOPTIX (測色計)
  • ColorVision Spyder 2 and 3 (測色計)
  • Colorimètre HCFR (測色計)

5.4. どのような種類の色見本がサポートされていますか?

GNOME Color Managerは以下の種類の色見本をサポートしています:

  • CMP DigitalTarget
  • ColorChecker 24
  • ColorChecker DC
  • ColorChecker SG
  • i1 RGB Scan 14
  • LaserSoft DC Pro
  • QPcard 201
  • IT8.7/2

5.5. 色見本はどこで購入できますか?

KODAKやX-Rite、LaserSoftなどのよく知られたベンダの様々なオンラインショップから色見本を購入出来ます。