外部ツールプラグイン

外部ツールプラグインを使えば、gedit から外部コマンドを実行することができます。コマンドにデータを渡して、その出力結果を取得したり(例えば、sed)、独立した外部コマンドを実行したり(例えば、make)といったことが可能になります。

外部ツール・マネージャを使って、実行したいコマンドを定義することができます。定義したコマンドは、ツールメニューに表示されます。

10.4.1. 組み込みコマンド

以下のコマンドは、外部ツールプラグインを有効にした段階で利用できます。

ビルド

編集中のドキュメントが存在するディレクトリで、make を実行します。

ディレクトリの内容を表示

編集中のドキュメントが存在するディレクトリの内容を、新しいドキュメントに出力します。

環境変数

ボトム・ペインに環境変数の一覧を表示します。

Grep

編集中のドキュメントが存在するディレクトリ中の全てのファイルに対して検索を行います。結果はボトム・ペインに表示されます。

末尾の空白を削除する

ドキュメント中の各行末尾にある空白を削除します。

10.4.2. コマンドの定義

外部コマンドを新規に追加するには、ツール ▸ 外部ツールを選択してください。

外部ツール・マネージャウィンドウが開きますので、新規をクリックします。実行したいコマンドにあわせて、以下の情報を入力してください。

説明

メニュー上でコマンドを選択したときに、ステータスバーに表示される説明です。

ショートカット・キー

キーボードショートカットを行うためのキーコマンドを入力してください。

コマンド

実行したいコマンドを入力します。コマンドに現在編集しているドキュメントの情報などを渡すために、gedit 環境変数を使うこともできます。詳しいことはセクション 10.4.4 - 変数を参照してください。

入力

コマンドに(標準入力として)与える内容を指定します。編集中のドキュメント全体や、選択中のテキスト、行、単語などを指定できます。

出力

コマンドの結果をどこに出力するかを指定します。ボトム・ペインに表示、新しいドキュメントに出力、編集中のドキュメントの末尾に追記する、カーソル位置に挿入する、選択部分を置き換える、ドキュメント全体を置き換えるなどを指定できます。

適用範囲

コマンドで扱えるドキュメントの種類を指定します。保存されているドキュメントかそうでないか、ローカルのドキュメントかリモートのドキュメントかなどから選べます。

10.4.3. ツールの編集・削除

既存のツールを編集するには、一覧から編集したいツールを選択し、設定を変更してください。

ツールの名前を変更するには、一覧にて名前を二度クリックしてください。

組み込みコマンドに加えた変更を元に戻したい場合は、元に戻すをクリックしてください。

定義したツールを削除するには、一覧にてツールを選択し、削除をクリックしてください。ただし組み込みコマンドは削除できません。削除できるのは、新規に作成したコマンドのみです。

10.4.4. 変数

コマンドフィールドでコマンドを定義する際に、以下の変数を利用することができます。

  • GEDIT_CURRENT_DOCUMENT_URI
  • GEDIT_CURRENT_DOCUMENT_NAME
  • GEDIT_CURRENT_DOCUMENT_SCHEME
  • GEDIT_CURRENT_DOCUMENT_PATH
  • GEDIT_CURRENT_DOCUMENT_DIR
  • GEDIT_DOCUMENTS_URI
  • GEDIT_DOCUMENTS_PATH