GNOME 3.4 に向けて

GNOME 3 シリーズの次のリリースは 2012年の4月に予定されています。3.4 では多くの新機能の追加や機能強化が計画されています。

7.1. ユーザー側から見た変更

  • “マウスへのフォーカスの追従”や、簡単に複数のアプリケーションを同時に起動させたりなど、GNOME3を進化させる継続的な作業。
  • インストールの改良として、tweaksや調整、機能強化を提供するGNOME Shell拡張の有効/無効を指定。
  • IBusのさらなる統合で、キーボードで直接入力できないいくつかの文字や記号を簡単に入力。
  • libsocialwebによるソーシャルネットワークの統合。
  • ユーザーに通話中に利用するウェブカメラとマイクを選択することやビデオのプレビューを動かすこと、そしてビデオ画面のサポートも含む予定であるEmpathyのユーザー呼び出しインターフェースの新しい設計。
  • systemd利用時の自動的な multi-seat サポート。
  • GtkHtmlの代わりにWebKitを利用したEvolutionにおけるHTMLメッセージのレンダリング改良。

7.2. アクセシビリティの変更

  • 広範囲な記号やハイコントラストのアイコンに取り組んでいます。これらのアイコンは新しいアクセシビリティツールや、完全なハイコントラストもしくはハイコントラストを逆転したテーマで有効になります。
  • 明るさとコントラストのカスタマイズの追加オプションと共に、カーソルとフォーカスの追跡を含んだGNOME Shell拡大鏡のさらなる強化。
  • 今まで利用していたGNOME Shellのアクセシビリティおよびアクセシビリティツールの継続的な作業。

7.3. 開発者に関連した変更

  • プラットフォームの継続的なクリーンアップ (たとえばdbus-gliblibuniqueからGDBus/G(tk)Applicationへの移動や、Evolution-Data-ServerのストレージバックエンドをGconfからGSettingsへ移行)。
  • ソースコードの tarball は、.xz圧縮メソッドを使用したものだけが利用できるようになります。