新しくなったこと 〜システム管理者向け〜

5.1. PolicyKit との統合

PolicyKit は新しいクロス・デスクトップ対応のセキュリティ・フレームワークです。PolicyKit の目的は、管理者用のシステム・アプリケーションの類が実行時に特別な権限を取得するための一貫した方法を提供することです。

PolicyKit を使うことで管理者はシステム規模の設定を行うことができるようになりました。例えば、あるユーザだけに「時刻と日付の設定」を実行できるようにさせたいとか、指定したユーザだけにシステム・サービスを起動したり停止する権限を与えたいといった場合です。

個々のシステム・ツールにはロックの解除というボタンが追加され、そのユーザからは変更できないことを表すようになりました。このボタンをクリックすると特別な権限をユーザに与えるかどうかを問い合わせるダイアログが表示されます。

図 8ネットワークの設定

5.2. 使いやすくなったシステム・ツール集

GNOME のシステム管理者向けのツールが編集対象となる設定ファイルの状態を監視できるようになりました。これは、例えば他のシステム管理者が設定を変更していた場合に、お使いのディスプレイをその変更内容に合わせて更新するということが可能になりました。

フォルダの共有ツールを使って SMB のユーザ・データベースを編集 (smbpasswd 相当の操作が) できるようになりました。

ネットワークの設定ツールが PPPoEGPRS 接続をサポートするようになりました。